倒壊しないことが重要
今までの震災時の状況を思い出すと直後の対応の遅れが指摘されています。すばやい対応が可能であったなら救われた命があったであろうことは事実です。しかし、すばやい救出活動が行われていたとしても、家屋倒壊で救うことが出来なかった命が多いことも忘れてはならないと思います。これらの震災で得られる教訓は倒壊しない家屋であることが何より重要であると言うことです。
一方、災害後の住宅の破損の修繕、建て直しの負担もまた大きいものです。地震などの自然災害では被災者生活再建支援法によって、補助金が支給されますが、住居の再建、修繕に関しては適用されていません。また火災保険についても、地震が原因の火災によって拡大した被害については免責事項になっており、保険金が支払われません。同時加入が可能な地震保険については認知度が低く、加入者が少なかったと言われています。このようなことから、震災後の住宅の再建は自己負担で行う必要があります。全壊した場合、復興時に2000万程度の負担を強いられている場合が多く、現在でも1000万以上の借金を抱えている方が多いようです。
震災時の住宅被害をどれだけ軽く出来るようにしておくかが万一の災害には非常に重要であることが過去の例でもはっきりとしています。リフォームを行うときには、単に見た目、使い勝手を追求するだけではなく、耐震性のアップなど、家本来の機能を向上させることが何より重要だと考えます。